国葬

9/27に安倍元総理の国葬が行われます。

本来、皇室、王室を戴いている国は、国葬とは、皇室、王室のためにあるはずです。歴史的にみると、特別な場合のみ、皇族、王族の方以外でも国葬が行われています。

例えば、イギリスでは、第二次世界大戦で、国を、そして、ヨーロッパ全体をも守ったチャーチル元首相の葬儀は国葬で執り行われています。チャーチルは、お隣の国フランスのパリにも銅像が作られているほどの人物です。

我が国も、戦後、サンフランシスコ条約に調印した吉田茂元総理が国葬されています。その時も、賛否がありましたが、今後はルールもしっかり整備していきましょうということで、国葬が執り行われたようです。

さて、今回の「国葬」は、国権の最高機関である国会にかけられることもなく、行政府の閣議決定で、突然、決まりました。一方、イギリスでは、亡くなられたエリザベス女王の葬儀を国葬で行うことは、しっかり議会にはかられ決められています。

今回わが国で、元総理である政治家の葬儀を、発展途上国の独裁国家のように、議論も手続きも国民的合意も、しっかりしたものがなく、国葬で行う。それは、我が国にとって良いことなのでしょうか。日本の民主主義、立憲主義だけでなく、皇室の重みをも揺るがしかねない行動であると私は危惧しています。

これまでの歴代元総理の葬儀のように、内閣と自民党の合同葬で行っても、弔問外交には支障ありません。

また、世論調査を見ても、国民の反対も多い。わざわざ国葬にすることで、国民世論が賛否で割れてしまう。これは、国のためにもならず、そしてご遺族も歓迎しないことではないでしょうか。岸田総理の歴史に対する責任は重いと言わざるをえません。

改めて、今回の事件の政治家に対する暴力、民主主義への冒涜を、強く非難をするとともに、日本の民主主義、立憲主義、そして皇室の価値を守ることも鑑み、私は、今回の国葬は欠席をし、別の場所にて、静かに、政界の大先輩である故人に、心よりの哀悼の誠を捧げたいと思います。

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