被災地と政局

先週は、2回目の被災地入りをしました。

泊まった宮城県の旅館では、
お忙しい中も、女将さんが話をしてくださいました。

震災後、すぐに、東北電力の作業員、他県からの警察官や消防士を受け入れたり、
資金繰りや物の調達に奔走。

現在も、観光客はまだ1割にしか回復していなく、
被災地で働く、ボランティアの方々も受け入れていました。

沿岸部の自治体と隣接している岩手県の一関市も、
空いている公共の住宅を開放したり、職員を派遣したりと、
対応に追われていました。

そして、陸前高田市。
ここは、今まで訪れた中でもかなり被害がひどく、
見渡す限り、津波が建物をさらってしまっています。

まだまだ物資が不足しているとのことで、カップラーメンをどっさり持っていきました。
水道さえも復旧していないとのこと。

市の職員の方々は、げっそりし、ヘトヘトになりながらも、任務を遂行しています。

そして、気仙沼市は、まだまだ瓦礫の撤去も進んでいません。

この被災地の現場の方々、
そして被災地に派遣された警察、消防、自衛隊の方々は、
プロ意識を持ち、とても使命感があり、立派です。

一方、国会では。
私が被災地にいる間に、内閣不信任案が提出されました。

国のために、不信任案に賛成すると息巻いている民主党議員達。
マスコミの調べでは、70人は賛成にまわり、不信任案が可決される可能性もあるとのこと。

総理の近辺では、不信任案が可決されれば、衆議院を解散し、総選挙を行うとのこと。
テレビも新聞も大騒ぎでした。
「総選挙は物理的に不可能だ」と被災した自治体が訴える声もかき消され。

しかし、翌日、実際に、不信任案に賛成した民主党議員は2名だけ。

この忙しい中、
あの前日までの騒ぎは何だったのでしょうか。
そして、臆面もなく、前日と真逆のことをテレビカメラの前で話している議員達は、
何なんでしょうか。

政治というのは、何をしても反対が起こります。
そもそも何かを決めるということは大変なことですから、
社会の中で政治という機能ができたわけです。

上手く決めごとができず、戦争になった歴史は繰り返されてきました。
決めるということ、政治をすることは、命がけでやらなければならないことです。

政治の世界に関わるのであれば、闘争のために命を落とす覚悟が必要です。
それでなければ、何も決めることはできません。

しかし現在、残念ながら、政治をディベート大会と勘違いしている政治家が多いのでは
と思わざるをえません。その場その場の弁論に終始し、コロコロ変わる政治家たちの主張。
これでは、国民は、彼らにこの国を任せることはできません。

しかし、私は考えます。
みんなの党はまだ少しはマシだと。

ベンチャー精神を持って、手作りで政党を立ち上げ、
大政党の組織の嫌がらせを受けながらも、活動し、
その姿に賛同した人達が立候補をする。

覚悟がなければ、大政党に阻まれているみんなの党で、
活動を続けることはできません。

日本の現場のレベルはものすごく高いが、リーダーのレベルは低い。
昔から言われたことですが、そろそろ、リーダーを育てることを、
国民は真剣に考えないといけないのではないでしょうか。

自分達の地域で。自分達の会社で。
この混迷の時代の中で、命をかけて舵を切るリーダーを、
真剣に育てないといけないのでは。

これが、日本の未来を切り開くことにつながると、私は考えます。

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