国会ではどさくさにまぎれて
2011年03月24日
この震災では、まだ救助されていない方、
避難所で生活されている方、自宅にいても、ガスも水道も電気も通っていない方が、
まだ何十万人もおられます。
また、都内でも物資も電気も逼迫し、今まで通りの経済活動はできない状況です。
したがって、国をあげて、災害救助、災害復旧にあたる必要があります。
しかし、多くの国会議員は、こんな時でも、やはり、やることがずるい。
人間には誰しも、ずるいところはあるかもしれませんが、
この非常事態に、リーダーたる者が、こんなことでいいのかと憤りを感じます。
震災後、国会では、まず、
「災害救助に全力を注ぐため、国会を休止しよう」という声があがりました。
みんなの党は、国会休止に強く反対しました。
「みんなの党は、災害のことより、まだ国会の政争に目がいっている」
というようなことを言われましたが、実態は、全く逆です。
野党を中心に、国会を休止しようと声があがったのは、
国会を閉めれば予算の成立が遅れ、与党を苦しめることができるからなのです。
予算は衆議院を2月末のギリギリの期限で可決され、参議院に送られました。
参議院では、与党が少数派なので、通らない可能性が高いですが、
衆議院を通って30日間立つと、参議院で可決されなくても、自然成立します。
しかし、国会を休会してしまえば、その30日のカウントがストップし、
3月末に、予算成立とはいかなくなる。
テレビの前で、多くの野党議員が、
「この大災害、国会どころではない、国会を閉めて早く人命の救助に集中を」
と、言っていましたが、その意図はそういうことなのです。
ホント、国会議員というのは、信じられない方ばかりです。
本気で、この非常事態にあたるなれば、新たな法律を作ったり、今の法律を改正したり、
国会は、大忙しなのです。
それから、「統一地方選挙延期法案」が、みんなの党以外の全ての党の賛成で通りました。
4月に全国で行われる統一地方選挙。
延期すべきなのは当たり前です。
しかし、この名前自体が、法案の中身と一致していない。
この可決された法案は、宮城、岩手、福島の3県だけ、この4月の選挙を延期し、
他の県は、予定通り4月に選挙を行うという法案なのです。
有事の状況で、選挙活動ができないうちに、大政党や組織政党が有利と思われる状況で、
今のうちに、どさくさにまぎれて選挙をしてしまおうということですかね。
街宣車をまわせばガソリンを使うし、メガホンを使えば電池を使うし、
本来、被災地へ行けるかもしれないボランティアの人達も、
多く、選挙に動員することとなります。
まだ、救助、救援を待っている方もたくさんいるし、
首都圏でも計画停電が行われている状況なのに。
それなのに、多くの自治体で、地方議員だけでなく、
司令塔である知事や市長の選挙まで行うのです。
各党の議員が、国民に向け、「選挙をしている場合ではない。全国で選挙を延期するべき。」と言っていたのに、
採決を取ったら、みんなの党以外、全員、全国延期ではなく、3県だけ延期の方に賛成。
そして、「みんなの党以外の賛成多数で、『統一地方選挙延期法案』が可決されました」
という、実態とは、全く逆の意味で受け取れる表現で報道がなされました。
国会議員の方々、こんなことでいいのでしょうか。
これにめげずに、みんなの党は、一丸となって、
日本の将来のために、戦っていかなくてはならないと思います。
どさくさにまぎれて、国会でこんなことが行われているなんて、絶対に許されない!!