戦後70年とこれから我々がやるべきこと
2015年08月23日
8月15日。
私は、衆議院議員として、日本武道館の全国戦没者追悼式に参加しました。
70年前、政府の決断により、300万人以上の国民が命を落としました。
日本の政治指導者達は、その反省は必ずしなくてはなりませんし、
それは、未来永劫するべきです。
軍部という官僚機構の暴走。
そして、それを本気で止めることなく、流されていった政治家達。
同じような間違えは繰り返してはなりません。
そういった指導層の暴走を制御するために、
戦後の民主主義は始まりました。
一部の人達に国の舵取りを任せることなく、
全ての成人が投票できる選挙制度。
自分達のことは自分達で決める地方自治制度。
やる気のある人は財産に関係なく誰でも立候補できる制度。
しかし、この戦後民主主義は、いまだ十分に機能するには至らず、
その中で、指導者が過去を反省しなくていいというような意見も言い始めました。
今、参議院で審議されている安保法制。
武力によらない「平和主義」という戦後日本の国是を、
国民の同意も得ずに降ろしていいのか。
隣国の脅威を強調しているが、政府案には、尖閣はじめ離島を守るための法案は入っていない。
国民への説明と中身が全然違うということは、何か、別の重要な意図があるのではないか。
そして、日本中に基地を持っている外国の軍隊との一体化。
日本の外交防衛の独立性を簡単に捨てていいのか。
戦後70年、我が国は大きな岐路を迎えています。
このまま、この流れを放置すれば、将来に大きな問題を残してしまう。
我々は、指導者達に、過去への反省を常に迫り、
そして、今の指導者達の誤りには、我々国民が、断固とした行動を取らなければなりません。
【参考】
◎私の尊敬する政治家「斉藤隆夫衆議院議員」が太平洋戦争突入を前に国会で行った演説
◎「我々はナチスの犠牲者への責任がある」メルケル独首相が演説
http://www.huffingtonpost.jp/2015/05/03/merkel-dachau_n_7201348.html