自民党型の統治構造を変える

全国の統一地方選挙、そして、私の地元の世田谷区議会議員選挙も、
今日で最終日となりました。明日が投票日です。

今年は、戦後70年。
戦後の民主主義の中で、国政では、自民党が、ほとんどの間、政権を握ってきました。
地方の首長(知事や市長、区長など)も、全国ほとんどが、ずっと自民党系です。

もはや、自民党というのは、一政党というよりも、
日本の統治構造そのものになりつつあります。

私は、この自民党型の統治構造を変えようと、日頃訴えてきました。
この変えるべき、自民党型の統治構造は何か。

まず、一つ目は、国が上、地方自治体や国民が下という関係。
国>都道府県>市区町村
と、行政は、国を頂点にピラミッド構造ができました。

本来、地方自治は民主主義の基本。
まず、国民が自分の意志で生活し、自分ではできないことを家族や地域で助け合い、
助け合いではできないことを、市区町村が税金で行い、
それでもできないことを都道府県が。
そして、外交防衛や金融政策など、マクロ政策を国が。
これがあるべき姿です。
どちらが偉いのではなく、役割が違うのです。

二つ目に、陳情型政治、コネ政治。
政治家に頼めば何とかなる。
自分達の日々の仕事のために、議員を一人、手なずけよう。
そうして、政治家は、票も、お金も、そして、質問する内容(政策)も、
特定の業界団体などのお世話になるようになり、
結局、ほとんどの議員は、何かの団体の操り人形になってしまっています。

三つ目が、政治は誰かがやってくれるという認識。
民主主義国家では、投票するのも国民。
選挙に出るのも、国民です。
誰かが日本を良くしてくれるわけではありません。
いい候補者がいないというのは、自分も含め、
自分の問題として立候補しようと考える人が少ないからです。
今回の統一地方選挙では、多くの自治体で、立候補する人もいない、無投票となりました。

民主主義国家で、一番力を持っているのは、我々国民です。
議員を選んでいるのも、議員に立候補するのも、国や地域の方向性を決めるのも、
国民が責任を持って決めないといけないのが、民主主義です。
しかし、今、我々日本人は、この民主主義の仕組みを理解していない。
この国の悪い部分は誰かのせいだと思っているし、
誰かが良くしてくれないといけないと思っている。

誰かが国を、地域を良くしてくれるのではない。
我々国民が行動しなければ、何も変わらない。
一人ひとりが世の中に貢献する社会をつくらなければなりません。

民主主義国家であるのに、民主主義が機能していない。
今の日本の自民党型統治構造は、変えていかなくてはなりません。

明日が統一地方選挙の投票日。
どうか、みなさん、この国を良くするための一票を。

落合貴之街頭演説

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