「捨てる」と日本人

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現代社会は、物や情報があふれています。

そんな中、ここ数年、物を断つ、捨てる、離す「断捨離」についての本もヒットし、
多くの掃除本、整理本が店頭に並んでいます。

整理整頓の基本は、まず、いらない物を捨てることです。
いつか使うかもしれない物も、今まで使わなかった物は思い切って捨てる。
使わないで捨てた罪悪感から、無駄な買い物も減る。

近年は、若者が車を買いたがらないことや、
マイホーム願望を持つ人も減っているという統計も、
色々なところで出てきています。
家にテレビがないという人も、結構増えてきましたね。

一昔前の、物をたくさん持つことが憧れだった時代から比べると、
明らかに、日本人の生活指向は変わってきました。
しかし、これは、日本人が本来の伝統的な生き方を取り戻しつつあるということではないでしょうか。

日本の華道と、ヨーロッパのアレンジメントフラワーの違いは、
引き算と足し算の違いとも言われます。
華道は、いかに花や葉の余分なものをなくして、きれいに見せるかを考えます。
花と葉の間の「間(ま)」に、メッセージを宿らせる。

アレンジメントフラワーは、
この花にこの花を組み合わせて、
この色にこの色を組み合わせて、
この形を遊びで入れてと、
どんどん付け足して、美しくしていく。

日本の文化は、引き算でできています。

茶道の動作も、いかに無駄のない動きをするかに心が払われ形ができていますね。

昭和の高度成長期には、工場での作業などを少しずつ工夫しながら無駄をはぶき、
効率的にまわしていく、「カイゼン」という言葉も世界に知られることとなりました。

禅も、頭や心から邪念を振り払い、本来の自分を発見していく。

極限まで「捨てる」には、何を残すか、何が大切か、
物事の本質を、極限まで考えることになります。
捨てることで、本当の自分を発見することになります。

省エネ、エコ。
これらの日本の心は、
資源、食料、水が足りない、この世界に広めていくべき、
重要な生活の心構えですね。

司馬遼太郎の「坂の上の雲」。
主人公の一人、
明治期にできたばかりの騎兵を率い、
世界に名をとどろかせていたロシアのコサック騎兵を破った
秋山好古の生活が描かれています。
食器は、茶碗一つしかない。
そこに酒を注ぎ、その酒を飲んだら、そこにご飯をよそる。
やるべきことがある男は、いつでもそのことに打ち込めるよう、行動できるように、
なるべく身の回りをすっきりさせておいた方がいい、
余計な物は持たない方がいいと。

私の家も、そこまではいきませんが、
常に、物を持たない、シンプルな生活をすることを心がけています。

家で食事をする時は、基本、ご飯1膳に1汁1菜。
それでも、仕事柄外食が多いので、栄養が不足することはないですね。
スーツも私服も必要最低限に。
本だけはあふれてしまっていますが。

物や情報を整理し、本当に重要な物だけを残していくことで、
より主体的に生きていけることを実感しています。

生活指向は、人それぞれですが、
自分自身が、物や情報に埋もれているように感じている方。
シンプルな生活、おすすめです!

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