細川護煕元総理が出馬した意義

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都知事選挙が終わりました。
ご協力いただきましたみなさま、誠にありがとうございました。

結果は、
1位(当選)舛添要一:211万2979票
2位 宇都宮健児:98万2594票
3位 細川護熙:95万6063票
4位 田母神俊雄:61万865票
(以下省略)。

私は、今回、細川氏を応援しました。
選挙は勝つためにやるものですが、
振り返ってみると、今まで多くの選挙に関わってきた中で、
今回は、数少ない、負けても意義のあった選挙であったと考えています。

その意義を三つあげると、

第一に、「脱原発」を高く掲げ世論に問うたこと。
震災以降初めて行った国政選挙は、私も出馬した一年前の衆議院選挙でした。
しかし、この時は、民主党政権の是非が大きな争点であり、
政策については大きく注目されることはありませんでした。
国政選挙が3年先までないと言われる中で、
日本の針路を問う選挙ができたこと、
これは、東京が日本の首都で、
経済規模も中規模の国に相当するほど大きいからですが、
大変意義のあったことと思います。

第二に、「脱原発」を一部の思想を持った人達だけの主張にしなかったこと。
1950年代の原水爆禁止運動では、多くの人が同意していましたが、
その後、一部の思想を持った人達の専売特許のようになってしまっていました。
しかし、震災での原発事故を機に、多くの人達が原発の危険性を認識。
そして、今まで原発を容認してきた総理二人が、
今回「脱原発」を掲げて立ち上がりました。
日本の元最高指導者、
日本全体を見渡してきた二人が「脱原発」を唱えたこと。
これは、脱原発が普遍性を持った問題であることを示すことにもなりました。

第三は、「脱原発」後の日本の姿をおぼろげながらも提示したこと。
2年前(2012年3月)から、日本の原発は一基も動いていません。
いくつかの問題も生じていますが、日本は今までも原発ゼロでやってきています。
そして、世界では、新興国の経済が成長すればするほど、
新しい電力が必要になる。
日本の省エネ技術を輸出し、
再生可能エネルギーを生み出す技術も輸出産業に育てていくことは、
日本経済の持続的な成長にとっても重要なことです。

原発ゼロを起点に、社会のあり方、行政のあり方、経済構造のあり方を考え、提言する。
もうすでに、一部の学術機関、行政、会社で、当たり前に議論されることを、
やっと、選挙で取り上げることができたのではないでしょうか。

さて。
細川護煕さんとはどういう人なのか。
私の考える細川さんの価値は、
「出てくるべき時に出てくる人だ」ということです。

20年以上前、
資本主義か社会主義かに各国が分かれていた冷戦構造が世界で崩壊し、
日本国内の選挙でも、自民党か社会党かを選ぶ選挙が意味をなさなくなってきていました。

自民党が政権を取っている意義はあるのか?
社会党の存在意義はあるのか?
誰もが疑問に思い始めていましたが、明確な新しい指標も、選択肢もありませんでした。

その時、今までの政党では対応できなかった政策を掲げる政党を
一人で立ち上げたのが、細川護煕さんでした。
1992年に日本新党を立ち上げ、世論の支持を集め、
翌年には、政権まで取って、総理に就任しました。
たった9か月の政権では、多くの問題は、手つかずのままでしたが、
政権交代を実現したことや、選挙制度改革の実現、
行政改革、経済構造改革の提言、
永田町の垣根を取り払って国民に直接問いかける政治手法など、
その後の政権に大きな影響を与える、国の大きな方向転換を行いました。

今回の震災における原発事故後も、
国民の大部分は、少なくとも将来的には原発をなくしていかなくてはならない
と考えるようになりました。
しかし、賛否両論出る中で、原発の議論は国民的な広がりを失いつつありました。
そこに出てきたのが、細川さんでした。
今回細川さんが投げかけた、「脱原発」社会の姿は、
今後の政界にも影響を与え続け、大きな一石を投じたことになるでしょう。

細川さんは、日本の岐路の中で、
細かい政策論で対応でない問題、
イデオロギーで対応できない問題に、
大きな方向性を示す仕事を、2回もしました。
この日本の歴史の中で、大きな役割を果たした方だと思います。

細川さんは、
議論も不得意かもしれませんし、
演説も一級品ではないかもしれません。
論文を書くのも、そんなには得意でないかもしれません。

しかし、大局を見る力、歴史の流れ世界の流れを見て、
方向性を示す力は、ものすごい物を持っているのではないでしょうか。
この後、他の人達が、この示された方向に向かって
道を作っていかなくてはなりません。

今回の選挙で、私は実際に元総理二人と直接やり取りをした訳ではありませんが、
そばで見ていて、ものすごく勉強になったことがありました。
それは、総理までやった方々の仕事のやり方、生き方です。

私の見た二人は、

愚痴を言わない。
弱音ははかない。
相手のスキャンダルや弱点に見向きもしない。

ただただ前を向いて歩いていました。

ただ前を向いて歩く。
簡単なことですが、やろうとしても難しいことです。
でも、そう生きないと、大切なことが分からなくなってしまいますよね。
本当にいい勉強をさせていただきました。

今回のお二人が付けた火を消さないよう、
お二人が示した日本の針路に、少しでも日本を動かせるよう、
私もしっかりと前を向いて歩いていき、
色々な方に語りかけていきたいと思います。

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